2018-07-11 今の時代兎の肉を食べ、毛皮を取る必要はないのではないか?

店に星を付ける評価基準について

ファッションの素材として使われる毛皮には、ミンク、キツネなどいろいろな動物の物がありますが、その中で人気があるのがラビット、つまりウサギのファー、毛皮です。
この毛皮は帽子や洋服のアクセントなどに使用されることも多いものです。
このウサギの毛皮については、食肉にする過程で取られ、その命を終わらせる方法も痛みなく安楽死であるとしている企業もありますが、ウサギ肉を他に食べるものがないなら理解できますが、例えばテレビで紹介しているような星で評価されるようなお店で、お金のある人がわざわざ食すことは、絶対的に必要なのでしょうか。

ラビット肉、ファーをそこまで必要としているのかと考えさせられる気持ちになります。
一部の食肉、毛皮業者で行われているウサギ飼育、毛皮取り方は以下のようになります。

まず、肉を目的に飼育されるウサギは主にホワイトラビットと呼ばれる種類で、皮が薄く、身の白い時期を考え、生後9週~12週で命を奪われます。
毛皮の目的になるウサギは主にレッキス種が使われ、こちらは皮が厚い必要があるため、1年飼育された後、ファーなどにされます。

このような目的で育てられたウサギ達は狭い金網ゲージの中に運動もできず、穴掘りも、ジャンプすることもできずにただうずくまったままで過ごし、糞や尿もその中でたします。
そのため、ケージ内では床の部分に排泄物を垂れ流しにするしくみになっており、うんちやおしっこにまみれたまま暮らします。
その後、ウサギ達はついに死の時を迎えるのですが、方法は首の骨を折り、足をフックにかけて吊るし、血を抜かれます。
そして他のうさぎもその様子を見ていて、人間は分かっていない、もしくはウサギにそのような気持ちや知能はないと考えていることもあるようですが、恐怖で糞尿をもらしている個体もいるのです。
筆者は動物愛護の問題について考える時、確かに他の人達が言うように過剰に考える一面もあると思うこともありましたが、このファーについては、全ての企業がそうではないにしても、このようなことが起こりうる可能性を生むなら、もう購入すべきではないとはっきりと思いました。

海外の有名ブランドも続々とリアルファーの取り扱いをやめつつある

この動物のファーについてはウサギ以外の動物も含め、2018年度にはベルサーチ、フルラ、ダナ、キャラン、グッチなどの有名ブランドが続々と取扱いをしないことを決定しています。
最近では日本のファッションブランドのしまむらに毛皮を使った商品を多用しないように求める署名が集まったそうですが、これには動物愛護者は過剰反応し過ぎるという意見も多くあったようです。
確かにファーを禁止する人達の中にはその素材が本当の本物の動物の毛なのか本当に確かめているのか、もしくはしまむらだけを標的にしても解決しないという点もあったようです。
しかし、このような話題を機会にして毛皮製品を買う時に少しでも疑問を持つ気持ちが出てくることはとても必要だと感じられます。
問題は、企業の取り扱いにもありますが、毛皮や商品をどんな素材か、どのような動物の命の犠牲があるのかよく考えず、商品表示を確認せず、大量に購入しては捨てる私達にもあるでしょう。

星のついたレストランの評価について

高級レストランではウサギ肉だけでなく、フォアグラやフカヒレもよく扱われます。
確かにこれらは美味でありますが、やはりその影には動物の犠牲や絶滅危惧の問題が潜んでいます。
レストランは味で評価、つまり星がついたりするのが基本ですから、このような点は加味すべきではないかもしれません。
しかし、サービスなど他の評価基準も審査に含まれているなら、環境や動物に配慮している部分などももっと基準に反映されてもいいような気がします。


商品が世界中から手に入り、安く大量購入でき、食事内容も自分で選べる状況にあるということを満たしているなら、必要のない商品の大量買いをやめ、購入の必要性を考え、どんな素材が使用されているか表示で確認すること等は、消費者にも求められることでしょう。

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有名ブランド続々と毛皮をやめる 代表的毛皮動物ウサギの一生は過酷 by スペクトル(CW)

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